モルモットが空中をぼーっと見つめる意味は?
学生時代からモルモットを飼っています。
それまでは魚程度しか飼ったことがなく、私にとって初めてのペットと呼べる、コミュニケーションを必要とする相手です。
何もかもが手探りでのスタートでした。
モルモットは犬のように懐いてくれるわけでもなく、猫のように甘えてくるわけでもありません。
やたらとケージを覗き込んでくる私が怖かったのか、シェルターの隅で縮こまり、あまり外に出てきてくれませんでした。
体に対して顔は大きいのですが、最初は表情の違いもよくわかりませんでした。
日が経つにつれ少しずつ慣れてきたのか、ケージの中に落ち着く場所を見つけて、じっと座り込むようになりました。
その時によく、何もない空中をぼーっと見つめているのです。
目は開いているのに意識が飛んでしまっているようで、不思議に思っていました。
参考動画:ペルビアンモルモットちゃんのぼーっとタイム
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モルモットが空中をぼーっと見つめる意味
周りに動物を飼っている友人はたくさんいましたが、ほとんどは犬か猫かうさぎで、モルモットを飼っている人はいませんでした。
そこで飼育本を数冊飼って読み込みました。
その中に、「モルモットは、よほどリラックスしていないと目を瞑って寝ることはない。
昼間目を開けたまま動かず、ぼーっとしているときは、寝ている時だ」と書いてありました。
哺乳類で目を開けたまま寝る動物がいるのかと、最初はとても驚きました。
そこで、動物園に行ったとき、ふれあいコーナーの飼育員さんに聞いてみました。
すると、飼育本に書いてあったとおり、目を開けて寝る個体も多いとの答えでした。
被食者の本能なのか、飼育環境や人に慣れるまで、目を閉じて熟睡することは少ないそうです。
逆に、完全に目を閉じていたり、肉球が見えるくらい足を投げ出して寝そべっているときは、とてもリラックスしているのだそうです。
そんな姿はまだ見たことがありませんでしたが、少なくとも人(私)の前でウトウトくらいは出来ているのかなと思うと、とても嬉しかったです。
実際にぼーっとしているのを至近距離で眺めてみましたが、本当に微動だにしません。
しかし、ごく小さな物音でも立てようものなら、飛び上がらんばかりに驚いて、まるで今初めて私に気づきましたというような顔でこちらを見つめてきます。
起こしてごめんと思う反面、焦っている表情が面白くて、思わず吹き出してしまいました。
この小さな体にいろんな特技を持っているのだと思うと、ますます興味深く、可愛らしく思えました。
モルモットが空中をぼーっと見つめるときはどう対応すべき?
せっかく気持ちよく寝ているのだから、邪魔しないよう、なるべく静かにしています。
足音や衣擦れの音などはどうしても消せないので、完全な無音というのは難しいですが、テレビの音を消したり、扉の開け閉めを注意したりしています。
振動も良くないかと思い、あまりケージには近づかないようにして、遠くからこっそり様子を伺っています。
その甲斐あってか、最近は目を瞑りかけている時もあります。
目を細めているといえばそれまでですが、両方の瞼がほとんどくっついているので、きっと眠たいんだと思います。
せっかく警戒心を解いてくれているところなので、しばらくは距離を保って接しようと思います。
いつか膝の上に抱っこして、背中を撫でられながら眠ってくれないかな、と楽しみにしています。
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