ヤギがそろそろと近づいてくる意味は?どう対応すべき?
2017年、アフリカのブルキナファソという国でクロヤギを飼っていたことがあります。
ブルキナファソにおけるクロヤギは、ペット扱いではなく食べる家畜ですが、ヤギがとてもかわいいので、買うことになりました。
餌はピーナッツのほし草。
私が近づいてもなかなか近寄ってくれません。
でも、飼いはじめて1か月くらいたった後、向こうからそろそろ近づいてきたのです。
そのしぐさがとても愛らしく、感動したことを今でも鮮やかに覚えています。
危害を与えないとわかったあとは、私が餌を与える時間は向こうから近づいてくることが多くなりました。
といっても、飼い主を襲ったりびっくりさせたりするわけではなく、いつも「そろそろ」警戒しながら歩いてくるんです。
参考動画:恐る恐る近づいてくるヤギの赤ちゃん
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ヤギがそろそろと近づいてくる意味
ヤギは犬よりももっと、人間と良好な関係を築くことができること、ご存知ですか?
犬の忠誠心はこれまでの犬と人間の関係史からもわかっています。
それもそのはず、日本でヤギはペットとしてなかなか知名度が低いですよね。
ヤギは私たちの生活と遠い存在です。
私がヤギを半年間飼って学んだことは、人間とヤギはコミュニケーションできるということです。
ただ、タイトルの「そろそろ」近づいてくる・・・に書いた通り、いつも警戒心を解かず、何かあったらすぐに行動できるように考えながらコミュニケーションしています。
私がヤギを飼ったのは、ヤギの可愛さと親しみやすさからです。
ただ、飼い始めて1か月間は、なかなか心を開いてくれず、声をかけても近づいてもすぐに逃げていきました。
それでも1か月間、朝と夕方にしつこく声をかけていたら、ヤギの態度が変わってきたのです。
1か月くらいたったある日、いつもなら逃げていくヤギがその日は、むこうからそろそろと近づいてきました。
「この人は危害を与えないんだな」と認識した時点で、私がドアを開けるとすぐに、近づいてくるようになりました。
ただ、猫や犬と違うのは、どんなにお腹が減っていてもこちらに駆け寄ってくることは一度もありませんでした。
もちろん、危害を与えることもないです。
草食動物だから視野が広いのか、ドアを開ける時間もしっかり覚えていました。
逆に言うと、こちらが危害を与えたら、「人間は怖い」と覚えて逃げていくでしょう。
ブルキナファソではヤギは家畜扱いで、あまり優しくされていないようです。
クロヤギにとっても「優しい人間」はなかなか、会わなかったのでしょうね。
ヤギと人間の関係構築。
とても良い経験となりました。
警戒心の強いヤギに対してどう対応すべきか?
私のヤギは近づいてくることはあっても、私が触るところまではいきませんでした。
触ろうとしたら左足で蹴って、逃げてしまうのです。
過去の人間との恐怖心が半年間ではぬぐえなかったのでは…と想像しています。
私はブルキナファソ人と一緒に、クロヤギを選びましたが、一緒にいったブルキナファソ人友達は走り回るクロヤギをおいかけて、おもいっきり縛っていましたからね。
「人間は敵」という印象がヤギの脳裏から離れなかったため、半年たっても結局「触る」というところまでいかなかったのは残念でした。
日本でもマイノリティですがヤギを飼っている人がいます。
もし、ヤギを飼うことがあったら、あきらめず時間をかけて人間ーヤギの有効な関係を構築してほしいなと思います。
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