カエルが餌を食べず背を向ける理由は?
わたしは以前にアマガエル、トノサマガエル、アカガエル、ヌマガエルとさまざまな種類のカエルを飼っていました。
それらを飼育して間もない頃に困った事態が起きました。
それは餌を食べないことです。
それもあからさまに背を向けるのです。
カエルは動くものにしか興味をしめさず、死んだ虫や動かない餌は食べません。
それも承知の上で、生きた餌を与えていたのですが、それでもそっぽを向いて、与えた餌を食べてはくれませんでした。
このままでは餓死させてしまうと思い、餌の種類を変えたり、魚の切り身を糸に吊るして動くように見せたりと工夫をしたのですが、食べてはくれませんでした。
しばらく餌をじっと見ては背を向ける、こんな状態がしばらく続いていました。
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カエルが餌を食べず背を向ける理由
後々ネットで調べてみるとその原因がいくつか判明しました。
カエルが餌に背を向けていた理由は、おそらく環境の変化によるストレスだったものです。
カエルは案外デリケートで、人間と同じくストレスを抱えこむそうです。
いままでのどかな田んぼで暮らしていたのに、突然狭い水槽の中に連れてこられたため混乱した状態にあったと思われます。
人間で例えるなら、監獄に入れられるような気分なのでしょう。
カエルにとって混乱した状態かつ警戒心を抱いていたため、お腹が空いていても、餌を食べる気にもならなかったのだと思われます。
餌を食べない原因は環境の変化が有力ですが、室内の温度が関係していたという可能性もあります。
カエルは変温動物なので自分で体温を調節することができません。
またカエルは温度が低くなると冬眠をする上、冬眠期間は餌を食べません。
夏の暑い時期でクーラーを入れていたたので、室内の温度もひょっとすると関係していたのかもしれません。
しかし、カエルは10度の気温を下回る冬のような寒さでないと冬眠をしないので、その可能性は低いと思われます。
やはり環境の変化が有力説ですが、単に餌が合わなかったという可能性も見られます。
カエルにも好き嫌いはあります。
アリは苦いため好まなかったり、ミミズは長すぎて食べ切れなかったりと好き嫌いの理由はさまざまです。
味の好みもあるのですが、自分より体が大きいものは基本的に食べません。
むしろ逆に食べられてしまうケースがあるので、カエルよりも大きい餌は与えない方が良いと思います。
参考動画:アルビノアマガエルの拒食。赤虫餌付け
カエルが餌を食べず背を向けるときはどう対応すべき?
結論から言うとカエルが餌に背を向けて食べなかった原因は、環境の変化だと思われます。
ならば、どうしたら餌を食べてくれるのかを考えなければなりません。
まず、なるべく広い水槽を用意してあげるべきです。
そして、水を浅く敷き、草や花を添えて、カエルが上がってこれるような岩を設置して、カエルが元々住んでいた自然に似せて、カエルの住処を作らなければなりません。
そうすれば、ストレスや警戒心が薄れていき、餌を食べるようになるでしょう。
実際にわたしもそのように水槽の中を改造したら、何も口にしていなかったカエルが餌を食べるようになりました。
カエルは動くものしか食べなかったり、味の好き嫌いがあったりと、餌にも気をつかわなければなりませんが、興味のある人は是非飼育してみると良いでしょう。
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