大型犬のハスキーを飼っていた時の経験です。

ハスキーは大きな犬種と言うこともあり、毎日かなりの運動量を必要とする犬種です。

ですから、毎日朝晩2回の散歩はかかしません。

ハスキーもとても散歩が好きで、散歩のリードを見せるだけで大はしゃぎします。

ある日、いつもの様にハスキーにリードを付けて、家の近くの川沿いを散歩しました。

いつもの40分コースで行こうと思いましたが、雲行きが怪しくなり、途中折り返して帰ってきました。

帰宅までに雨に降られなくてよかったと思い、ハスキーを小屋につなげようと、自宅の庭に入ろうとしたときです。

ハスキーが私の周りを早足で歩き始めたのです。

初めてみる動作に、訳が分からずそのままにしていると、ハスキーが私の周りをぐるぐると何週も周るので、大型犬用の太いリードが私の体を何重にも巻き付けてしまいます。

ハスキーが逃げると危険なので、リードの持ち替えは危ないと思い、私もハスキーに合わせてぐるぐる周り、体に巻き付いたリードをほどこうとしました。

ハスキーはどんどん周ります。

私も結局同じように周り、2人して家の目の前を半径1mくらいの円でずっと周るという作業を数分続けて、目が回った私はハスキーを叱り、そこでストップしました。

参考動画：回るそして高速回転する犬

そんなしぐさが、散歩帰りに何度もみられるようになってきました。

私が怒ってやめるように言うまで、何度も繰り返すのです。

遊び足らないのかと思い、小屋につないだ後遊んであげても、散歩帰りに周るのをやめません。

ネットで調べても、うんちのまえに周る、ストレスがあると周る、という、犬単体で周る動作のことしか書かれていませんでした。

悩んだ私は、購入したペットショップのスタッフさんに聞きに行きました。

そしたら、ハスキーはとても利口な犬なので、散歩をやめたくないから、くるくると周って散歩に行く方向に飼い主を方向転換させたいのではと言われました。

犬の本には様々なことが書いてありますが、大型犬になると3歳児くらいの知能があるので、人間に近いような表現をするときもあるのだとか。

ハスキーは不名誉なことに頭の悪い犬だと思われていることもあるようですが、実はとても利口な犬種であることも聞きました。

そこで、次にくるくる周った時に様子をみていると、そうです、やはり散歩を短めにしたときに周ったのです。

40分コースの時や、走らせてあげた時には自分から小屋に向かっていき、おとなしくリードを付け替えさせてくれるのです。

早く切り上げた時には、家の前でストップし、周ってまた散歩に行こうとしているように伝わってきました。

ハスキーがここまで考えることができたというのが正直とても驚きましたが、思い返してみれば頭の良い犬でした。

試しに、「散歩に行くの？」と聞いてもう一度散歩に行く振りをしたら、くるくると周るのをやめてくれたのです。

ペットショップの方に聞いたことにより、犬が考えていることがすごくよくわかりました。

犬なりに、散歩が足らない!ということを飼い主に教えてくれていたのだなと思いました。

その気持ちが伝わったので、それ以降は散歩を長めにすること。

もし短くなる時には先に話しておいて、家に戻った時に庭で軽く運動させてあげること。

もしくは、次の散歩を長めにする、自転車で走らせて散歩をする、など一工夫するようにしました。

そうしたら、犬にも伝わったようで、それ以降はくるくると周ることはなくなりました。

怒るでもなく、すねるでもなく、うまく伝えてくれていた犬に対して、かわいいと思うとともに、飼い主が思っているよりも多くのことを飼い犬は理解しているのだと、それを忘れないように大事に飼ってあげようとあらためて思いました。

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