犬が掃除機に吠える・噛みつく理由は? 掃除機への恐怖心を減らす方法
私の自宅で飼っている愛犬のロッキー(ワイヤーヘアード・フォックステリア・オス・3歳)の話です。
子犬のロッキーが我が家に来たのは生後4ヶ月の頃でした。
我が家にはロッキーの他にルナというMIXのおじいちゃん犬がいましたが、とても温厚で大人しく、ほとんど吠えないような子でした。
ルナは掃除機にも動じない子だったので、ごく当たり前のように掃除機をかけていました。
そのため、ロッキーがうちに来た翌日に何も考えずに絨毯に掃除機をかけました。
しかし、ロッキーは掃除機をかけ始めた途端、狂ったように甲高い声と唸り声を交互にあげながら、掃除機の先に噛み付いてきたのです。
私もびっくりしてすぐに掃除機のスイッチを止めて、おやつを使ってなだめながら掃除機から引き剥がしましたがその後しばらくは掃除機を使うことをためらってしまいました。
ロッキーとルナという我が家の2頭の愛犬たちによって掃除機が平気なワンちゃんもいれば、パニックになって攻撃してしまうワンちゃんもいる、ということを体験しました。
参考動画:掃除機、壊します。
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犬が掃除機に吠える・噛みつく理由は本能?
犬が掃除機に吠えたり、噛みついたり、攻撃する理由は「怖い」の一択だけだと思い込んでいたのですがその他に
- 闘争本能
- 防衛本能
- 狩猟本能
- 遊びたい
などの理由もあるそうです。
掃除機を攻撃する犬といっても犬種の差や個体差で理由はさまざまなんですね。
臆病な子は「とにかく怖くて不快だからこっちに来ないで」などという理由から、防衛本能で攻撃したりすることが多いそうです。
そういう子はやはり恐怖のボディランゲージをするそうです。
例えば恐怖の場合、尻尾が股の間に入り込んでいたり、耳の根元がキューッと後ろに引かれていたり伏せっていたりします。
臆病な気質のワンちゃんの場合は、掃除機を攻撃するときに同時に発されるボディランゲージにこの度合いが強い傾向があります。
闘争本能や防衛本能、狩猟本能で掃除機を攻撃する子もいます。
例えば闘犬やガード・ドッグ(護衛犬)で活躍していた犬種は闘争本能や防衛本能が残されている可能性があります。
「縄張りに入って来るな!」「ご主人様に近寄るな!」などでしょうか。
また、狩猟本能で「生きていて動く獲物発見!仕留めなきゃ!」と、狩りに参加しているつもりの子もいます。
いずれにせよこれらの本能は長い歴史で血に刻まれた本能です。
こういうお仕事を繰り返し教え込まれて、それを遂行すれば「よしよしいい子だね」とご褒美をもらったりして何代も生きてきた歴史があるのです。
これらの本能で攻撃を仕掛ける子はお仕事を思い出して攻撃している可能性があります。
お仕事なのである程度自信や優位性があります。
そのような場合、恐怖とは異なり、耳はピンと立って(垂れ耳の場合も根元が力んでいるそう)首筋の毛を中心に逆立ちます。
自分のほうが強いぞ!と幾分か余裕が見えます。
最後に「遊びたい」という気持ち。
「面白い動きだなあ」とただジャレつきたい場合もあります。
前述の恐怖や闘争本能などに比べて、幾分と気持ちに余裕があります。
そのせいか、表情やボディランゲージ、行動などもいくらか余裕が出ます。
犬がお尻を浮かせ気味の「伏せ」をしつつ、尻尾をフリフリするのは「一緒に遊ぼうよ」というボディランゲージです。
この行動ならば無邪気に遊びたいのでしょう。
これらを踏まえてうちのロッキーが掃除機を攻撃する理由を考えてみました。
彼が掃除機に攻撃している時は、耳が完璧に伏せっていました。
尻尾もしっかり股に入り込んでいました。
余裕の欠片も見えません。(ブリーダーさんに頼んで断尾はしていなかったので尻尾が長かったのです)
ロッキーはワイヤーヘアード・フォックステリアという犬種で、狩猟に携わっていたルーツがありますがボディランゲージや表情を見ていたら狩猟本能より恐怖が優っていたようでした。
犬の掃除機への恐怖心を減らす方法
そんな訳で、うちのロッキーは恐怖心に精一杯対処するために、勇気を振り絞って掃除機に向かっていたようです。
しかし掃除をしない訳にはいかないので、掃除機への恐怖心を和らげる必要があると考えました。
まず、掃除機を買い換えました。
我が家の掃除機はかなり古くて音も形もかなり大きいものでした。
コンパクトで静音性を重視した掃除機に買い換えて、すこしでも威圧感を少なくできるようにしました。
そして、掃除機は悪い敵ではないんだよと教え込むために「いい子だね」とロッキーを抱っこして撫でながら、電源の入っていない掃除機も一緒に「掃除機さんもいい子いい子」と撫でることを繰り返していました。
側から見ると機械を撫でる人間とは奇妙極まりないのですが、これも犬の警戒を解くため。
それを毎日少しずつ行って慣れてきた頃にロッキーにオヤツをあげながら、一番弱いパワーで掃除機をかけ始めました。
恐る恐るでしたが、最初よりずっとパニック度合いも軽減した様子でした。
今でも掃除機を出してスイッチONにすると掃除機を追いかけたりするような素ぶりは見せますが攻撃行動やパニックはほとんどありません。
個人的な意見として、犬に対してしつけという言葉にも違和感があります。
人と犬がお互い快く過ごすためのルール作りだと思っていただきたいのです。
だから必要があれば人間側が生活に工夫を取り入れたり、人間にとって当たり前のことができたらとびきり褒めてあげるなど。
私たちの例であれば、掃除機を新しいものに買い換えたり、掃除機の前で犬にご褒美をあげたり。
その他の問題行動も、犬の気持ちを汲み取ってあげることが第一だと実感しました。
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