ある日、いつものようにお散歩へ行った時のことでした。

いつものように、仲良しの犬に会い飼い主は談笑。

犬同士も追いかけあいながら楽しくじゃれあっていました。

「可愛いね〜、多頭飼いをしたらこんな感じなのかな〜」なんて飼い主さんとお話して和んでいたところ、疲れたのか2匹が私たちのものとに戻ってきました。

相手方のわんちゃんは飼い主さんのそばにピッタリ、うちの子は相手のわんちゃんが大好きだからなのか、そのわんちゃんにくっつきまくり。

中々離れようとせず、突然お相手のわんちゃんの肩や背中部分に顎を乗せ出しました。

チョコンと顔を乗せたその姿は可愛すぎて私たち飼い主は大興奮。

可愛すぎて写真を撮りまくりました。

でもそれが、まさか「可愛い」とはかけ離れた意味を持つなんて・・・まさか、思いもしませんでした。

参考動画：犬に「重い！」と訴える子猫

その後、少し気になってはいましたが、きっと、あんなに可愛い仕草なんだ。親愛の意味や信頼しているという意味を込めて顔を乗せているんだね〜可愛いな〜。くらいにしか思っていませんでした。

そして、ある日思い立ち、どんな心理であの行動をしたのか、きっと可愛い理由なのだろうと検索をしてみたところ・・・それは、「俺（私）の方が、あんた（相手の犬）よりも上なんだよ」と、自分の優位性を示すための行為だと知り愕然。

とってもとってもショックでした。

まさか、いつも仲良く遊んでいるあの子のことをそんな風に思っていて、しかもその優位性を表すためにいつも会うたびにあの仕草をするのかと思ったらとっても悲しくなりました。

本来であれば、「犬が顎の乗せる仕草」は、相手が対人間だとすればそれは、甘える仕草、もっと構って欲しいと甘える仕草だと言われています。

信頼や、あなたのことを慕っているよ！あなたに心を許しているよ！という意味であると、言われています。

ですが、それが対他の犬となると意味が異なり変わってきます。

甘えや信頼など、お互いを大事に思う信頼関係から生まれる行動ではなく、「相手よりも自分の方が強い」「あんたよりも自分の方が上なんだ」と、強さを誇示しているものだと言われています。

その現場に初めて立ち会った時は、その可愛らしい仕草からほっこりとし、嬉しく感じたのを今でも覚えています。

ですが、実際の意味は、自分の強さを相手に見せつける、相手の犬を見下しているサインだと知り、とても悲しく、複雑な気持ちになったのを覚えています。

これまでは「可愛い」「犬種を超えて、兄弟のような関係性を保っている」「仲良しの証拠」と思っていたのでその行為をやめさせることはしませんでした。

でも、意味を調べ本当の意味がわかった今は、その子とあった時はすぐに相手のわんちゃんから離れるよう、体を引き剥がすようにしています。

そして、まずは叱り、その行動をしてはいけないと諭します。

一度怒ってもなおやろうとする時は、もう一度叱ります。

普通に遊んでいる分には問題ないのですが、そうではない時は叱った後、相手のわんちゃんには近づけさせないように私の隣でステイするように指示し、お座りをした後、体を撫でて落ち着かせるようにしています。

「仲良く遊んでね。」「仲良しの○○ちゃんだよ」「お友達だよ」と、声がけだけで変わるとはあまり思わないのですが、それでも極力声をかけ、相手は対等な立場であり、仲のいい友達なのだと言い聞かせています。

そして、自分の家の子もあまりにも叱りすぎるのではなく、たっぷりと愛情をかけ、可愛いと思っていることを伝える努力も忘れません。

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