祖父母の代から一戸建ての住居で住んでいて、元々私が幼いころから猫を飼っていたし、外のノラ猫にも祖母たちがたまに遊びに来ると餌をあげていました。

ある日、学校から帰宅すると玄関にスズメが置いてあり、どういうことだろう？と誰が置いたのか悪いいたずらだと思いました。

その後も度々、スズメだけでなく小さなシマヘビや、野ネズミ、様々な小動物が置かれるようになり、あまりにも続くので気味が悪くなって、祖母に思い切って聴いてみました。

するとそれは外のノラ猫と自宅で飼っている猫が外で遊んできた時に置いていったんだと教えてくれました。

どうしてそんな事をするのか、さっぱり分からなくて理解できなかったのですが、その後祖母からもどんな意味があるのかを教えてもらいました。

【閲覧注意】【公園猫戦争】公園の茶トラ猫、手土産にネズミを持参する

猫が外の小動物を捕まえてきて、飼い主の自宅の玄関に置いておくのは、普段一緒に居る飼い主へのお礼と愛情表現でそうしているというのが1つの理由です。

何度も小動物を玄関に置いてあるので、ある日猫が置いているのを、たまたま見つけた時猫が私を見て得意げに可愛い声で鳴いて、その小動物を獲ってきたのをアピールしているのです。

祖母から猫の恩返しだと聴いていたので、そういう時は猫を褒めてあげると、猫との信頼も深まるそうで、こんなにがんばって獲ってきたんだよ!と自分の行動のすごさを主張しているのです。

もう1つの理由は猫の狩猟本能からくる行動で、飼い主への狩りに対するやり方と獲物を分け与えるという考えもあります。

元々猫は、ペットとして飼われる前は、外で狩りをして食料を手に入れる動物でした。

同じ猫科のライオンや虎を見ても分かる通り、子どものころから母親に狩りをする技術や感覚を教えられるのです。

猫ももちろん、母猫にそうやって教えられて育ちますが、ペットとして飼われることが多くなり、その根本的に残っている本能で、飼い主に狩りの方法を教えているそうです。

それが、置いてある小動物が完全に死んでいるのではなく、少しまだ動いているのをわざわざ持ってくるのが、飼い主にこうやって狩りをするんだ!と飼い主がその方法を学んでくれるのを待っているのです。

そして、完全に死んでいる状態で置かれている獲物は、それを飼い主に分け与えてあげないといけないと猫が思っているためです。

猫は飼い主への狩りの指導者だと考えているのです。

猫が獲物を持ってきたときは、意味がわからなくても怒ってはダメで、猫をとにかく褒めてあげてその本能の素晴らしさを認識してあげるのも飼い主の大切な役割です。

そしてもちろん、猫の飼い主に対する深い愛情から来ている行動なので、猫本来の特徴を良く理解してあげて、その深い愛情に答えてあげつつ何を猫がしてほしいのかという事を考えます。

そして狩りは飼い主より自分の方ができるんだと優位に思っているので、狩りをするそぶりを見せて学んでいるフリをしてあげるとか、その好意で持ってくる獲物は、猫がいなくなってから、見つからないように片付けてあげるのも猫に対する気遣いです。

ペットは一緒に生活しているので、動物だからと言って飼い主の考えや価値観を押し付けるのではなく、それぞれの足りないところや、得意な事を補い合って尊重し、楽しく猫と一緒に生活してあげるのが、猫の愛情に答える一番の方法だと思います。

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