帰宅した際に必ず飼い猫が玄関先まで迎えに来てくれてその場でひと撫でしてから手洗いうがいをし、トイレに入るというのが私の中でルーティーン化されてます。

そのトイレに入るときなのですが必ずと言っていいほど閉めた扉がドスンドスンといい音を立てています。

たぶん飼い猫が体をぶつけているんだろうなぁと思っていたのですが、夜になって洗面所ではみがきをしているときに、洗面所横にあるトイレに父が入っていきました。

猫も後を追うように来たのですがもちろんトイレの前で締め出されじっと父を待っているようでした。

そうするといきなりトイレの扉に向ってぐるん！とでんぐり返しをしてじっと扉を凝視しています。

以前より気になっていたドスンドスンというのは猫がでんぐり返しをしている音だったようです。

ですがトイレの前以外ではでんぐり返しなんてしない子です。

締め出されたトイレの前でしかしないのです。

これはいったいどういう意味なのでしょうか。

参考動画：猫のでんぐり返し

どうやら猫がでんぐり返しをするのは挑発と遊んでくれの合図のようです。

居間にいるときやキッチンにいるときにかまってほしい場合は体を擦りつけたり、腹をみせたりするぐらいです。

ゴロンと大胆なでんぐり返しをしなくても誰かしらかまってくれたりしています。

トイレに入るタイミングも人によってまちまちですが、結構皆さん出勤前や帰宅後、また就寝前なんかが多いのではないのでしょうか。

きっと猫たちも生活リズムの中で「ここの部屋に入ると人間がどこかへ行ってしまう。かまってもらえなくなる。」と思ってアピールしに来ているのではないのでしょうか。

ただ扉の外が見えない個室、猫もどうしたら自分の存在をアピールできるか考えた末自分自身の体を大胆に使って大きな音を出すでんぐり返しという方法にたどり着いたようです。

現に先述で書いた父も就寝前でトイレに入っていた時にドスンドスンという音を聞いて「ごめんねー。もうすぐ出るからねー。」なんて言葉をトイレの外にいる猫に呼びかけていました。

そしてそのアピールはトイレに入っている父だけでなく私にも行われていたのではないかと後になって気づきました。

でんぐり返しを扉に向ってした後に腹を表にした状態で私のほうをじっと見てきたからです。

要はトイレに入っている父はもう寝てしまうとわかってはいながらもまだかまってほしい、でもこの人間(私)ならまだ起きてそうだしかまってくれそうだからとりあえず触りに来いやとでんぐり返しには大きな音を立てる以外にも挑発的な意味合いもあったのです。

結局トイレから出た父はそそくさと就寝してしまって猫はかまってもらえなかったみたいですが、どうやらそのあと寂しかったらしくほかの人のトイレにもついて行ってはでんぐり返しをしていたようです。

うちの猫は家猫で外には基本出さず丸一日家の中で過ごしている子です。

外に出ている子に比べたら確かに体を大きく動かす機会も少ないだろうし、日中皆働きに出ていて寂しい思いをしているかもしれません。

ですが人間にも人間の生活があり、丸一日寝ているような猫とは違い夜は必ず寝て、朝は働かなければいけません。

そんな生活の中で寂しさや甘えたい気持ちをこの子なりのかたちで大きく表現した結果だと知りました。

就寝前なので真夜中に猫に走り回られては困りますが、ひと撫でふた撫でしてからベットに一緒に入って今日の出来事などを猫に向ってお話ししてあげるのもいいのではないでしょうか。

猫は意外と人間の心に敏感です。

対話は出来なくても心を通わせるためにたくさん話しかけて、たくさん撫でてあげるのがいいのではないでしょうか。

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