飼っている子猫が飼い始めた時から、気になっていたしぐさがありました。

私が仕事から帰るとドアまで駆け寄ってきてミャーミャー鳴きます。
そしてゴロゴロと喉をならし、足にスリスリ。

甘えているのだなとわかります。

しかしひとつだけわからないことがありました。

甘えているしぐさに加えて、尻尾を立ててブルブル震わせているのです。

これはなんなのだろう？

今まで猫が好きで、小さな頃から家ではずっと猫を飼ってきました。

車にひかれて死んでしまうことが多かったうちの猫達。

悲しくて少しの間猫を飼うのを辞めていた時期があり、久しぶりに子猫を拾って飼いだしました。

なのでこの子猫への思いが今回は強かったようで、ずっと気になっていました。

そして子猫も捨て猫だった自分を拾って育ててくれた、私への母親のような思いが強くてこのしぐさをしていたのかもしれません。

参考動画：尻尾をブルブル震わせる猫のヌックン♪

子猫を飼いだしてしばらくして、尻尾を震わせるしぐさが会うたんびに続きます。

猫のことが書いてある本を何気なく読んでいた時に、初めて知りました。

そのしぐさの意味は「子猫特有の最高の愛情表現」なのだそうです。

私は拾った子猫が風邪のような症状が出て、ご飯も食べなくなり死んでしまうのではないかと、病院に連れて行ったりしてその子猫を必死に育てていました。

注射器のようなものにミルクを入れたり、薬を入れたりして、子猫に飲ませます。

「これを飲まなければあなたは死んでしまうよ。」と嫌がる子猫に言い聞かせながらあげました。

まだ寒い時期だった為、アンカーを買って毛布に入れてあげなるべく小さな体を温めてあげます。

仕事から帰ると急いで子猫のいる部屋に向かって、ご飯を食べさせたら着ている服の中に子猫をもぐらせて温めてあげます。

そんな生活を続けている間に子猫は元気になっていきました。

服の中にもぐらせたとき口を私の体に押し付けて、お乳を探すようなしぐさもしていました。

また布をカミカミしてよだれだらけにしてしまいます。

これはまだ捨てられたのが産まれて間もなくだった為、まだ乳離れができていないのに母親と別れた子猫に出る場合があるとか、その本には書いてありました。

それを読んだときこの子は母猫と別れて、すごく寂しかっただろうな不安だっただろうなと可哀そうになりました。

そしてこの尻尾を震わすしぐさはもしかしたら、私を母親のように思ってくれているのではと思うと、その小さな子猫の思いに答えてあげたくて愛情いっぱいに育ててやりたくなりました。

最高の愛情表現を私にしてくれているとわかった時、それじゃあ私もこの子にとって母親代わりになり、最高に愛情を注いであげようという気持ちになりました。

独りぼっちのこの子の遊び相手になったり、甘えてくるときは小さな体を何度も何度も優しくなでてあげたり、寒そうだったら温めてあげたり。優しく抱っこして包んであげたり。

色々と話しかけてあげたりもしました。

言葉はわからないだろうけど、愛情は伝わっていたと思います。

そして私も子猫を飼うことで性格の変化が出てきました。

以前の私は仕事が忙しくストレスでカリカリしていました。

家族にきつく当たったりしてしまい、いつも反省していました。

けれど子猫を飼うようになってから、なんだか優しくなり家族への態度も変わっていったのです。

子猫が最高の愛情表現をするたびに、いつも私は優しく抱きしめてあげたいと思います。

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