猫が眠くないのにあくびをするときの気持ちは? どう対応すべき?
猫のしぐさで不思議に思ったことがあるものの一つに、「あくび」があります。
「これって、単純に眠いからそうしているのかな?」と思っていたのですが、どうもそれだけではないご様子。
長く暮らしているうちに、あくびをするのが眠いときだけに限らないことに、段々と気付いていきました。
というのも、猫が明らかに起きているときに触ろうとしても、例のあくびをされたからです。
そのときは「え? 眠たくなさそうなのにどうして?」という気持ちになり、その感情の豊かさに少し驚いた体験があります。
一緒に暮らしていると、様々な表情を見せてくれる猫・・・。
家族同様に情が移ってしまう存在なだけに、あくびの意味が気になりました。
人間から見たらあくびをしているところも可愛く見えますが、実際に本人はどう思っているのか、ちょっと調べてみると「ああそうだな」と思い当たる節があります。
参考動画:ジワジワくる…猫のあくび「30秒間」
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猫があくびをするときの気持ち
眠いとき
まず、猫が飼い主に訴える風でもなく、自然とあくびをしている場合があります。
これは見ての通りであり、ただ単に眠いから、思わず知らずあくびが出ているだけです。
人間にも普通によくあるパターンですから、分かりやすいと思います。
このときのあくびの作用は、口を大きく開け新鮮な空気を吸い込むことで、眠りかかった脳に対する刺激を与えているということになります。
人間なら改まった場面でこれをするのは憚られますが、猫はそんなことおかまいなしですから、堂々とやります。
それが猫の魅力の一つなので、見ていると微笑ましくなります。
不満を表している
次のケースですが、猫が眠っているとき飼い主が可愛さのあまり触ってしまい、それであくびをするというパターンがあります。
これも単純で、安らかな眠りから無理やり起こされたことで、その不満を飼い主に向けあくびという形で表明しているということです。
それでも執拗に触っていると、咬み付き攻撃(甘噛み)に見舞われるか、猫パンチをくらうか、「しょうがないなあ」と思われるか、その場から去られるかなどの反応にあうでしょう。
不安な気持ち
そして3つ目のケースは、別に眠ってないときでも近寄ったり触ったりすれば、あくびを返されるというパターンです。
これは別に眠くなさそうなのに、「何で?」と思われることでしょう。
その正体は、猫が緊張やストレスを感じているのでそれを紛らわそうとしているのと、不安な気持ちを人間に伝えようとしている、ということです。
飼い猫の場合は緊張というほどではありませんが、「今はあまりスキンシップしたい気分じゃないから近寄らないで」というメッセージを発していることが考えられます。
筆者が前に飼っていた猫で実際にそんな態度を取られたことがあり、それにもかかわらずスキンシップを求めようとしても、やはり乗り気にはなってくれませんでした。
また、野良猫に近づいたとき、あくびを返されるという反応がありました。
その猫は今飼っている子猫の父親で、しばらくの間、仕事の帰りにエサをあげていた仲です。
警戒心は残るものの持ち前の愛嬌さで距離は縮まっていたのですが、あまり近付き過ぎるとあくびを返されたのです。
これは「エサをくれたことあったのは嬉しいけど、まだ警戒心は捨てられないから、それ以上は近づかないで」というメッセージだと思いました。
このようにちょっぴりストレスを感じたときも、猫はあくびをして気持を表現するということなのです。
猫が眠くないのにあくびしてきたらどう対応すべき?
これまで見て来たように、猫があくびをしているときは、あまりペースを乱されたくないときだいうのが共通しています。
だから調子に乗って、無理やりスキンシプを求めないということ、向こうからアクションを起こすまで、放っておくということです。
そうすれば猫の眠気や緊張、ストレスなどが納まり、飼い主の元へ自然と近付いてくるでしょう。
野良猫の場合はそれが信頼の証しとなって、「この人は嫌がることしないな」と思ってもらえれば、それがお近づきのきっかけになるかも知れません。
飼い猫の場合でも、「この飼い主となら住みやすいな」と感じてもらうことで、お互いがハッピーな気持ちになります。
自由な生き物である猫は無理強いされることを特に嫌がりますので、「あくびのときは手を出さない」ということを、筆者自身も大切にしたいと思っています(と言いつつ少しは出してしまいますが)。
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