猫が喉を鳴らして飼い主を起こす意味は? どう対応すべき?

猫が喉を鳴らして飼い主を起こす意味は? どう対応すべき?

猫が喉を鳴らして飼い主を起こす意味は? どう対応すべき?

以前実家で猫を飼っていました。

 

その猫は毎朝5時頃になると、激しく喉を鳴らしながら、寝ている飼い主の顔に自分の額をすりつけるのでした。

 

鳴き声も普段とは異なり、喉を鳴らす音と、普段の鳴き声が混じったような声で鳴くのです。

 

 

「早く餌を用意しろ!」

 

というメッセージであることはなんとなくわかっていたので、猫に起こされた家族の誰かが餌を用意することで、その状態は収まりました。

 

 

当時の私は、猫が喉を鳴らす時は機嫌がいい時であると聞いていたので不思議に思っていました。

 

というのも、喉の下をなでられたりして、気持ちが良くなった時に喉を鳴らすのなら理解できるのですが、どうして餌を催促する時にも喉を鳴らすのかわからなかったのです。

 

 

喉を鳴らしている時の猫の気持ちには、喜び以外にもあるのではないのかと考えました。

 

そこで、猫が喉を鳴らす時の気持ちについて調べることにしました。

 

 

参考動画:起こしに来た猫をじらしてみた

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猫が喉を鳴らす意味は?

猫が喉を鳴らす仕組みを調べてみると、ただ機嫌がいいから鳴らすというわけではないことがわかってきました。

 

猫が喉を鳴らす目的を大きく分けると、甘えと治癒効果があります。

 

甘えている

甘えに関しては、子猫が母親の母乳を吸っている際によく喉を鳴らしているということからわかります。

 

自分の存在をアピールしているとも、母猫に満足感を伝えているなどと考えられています。

 

飼い主になでられて喉を鳴らしている時などは、まさに子猫気分になり満足感を伝えているのだと考えられます。

 

 

私の飼い猫も、尻尾の付け根あたりをなでると、喉を鳴らすことがありました。

 

これも心地よくて鳴らしていたのだと思います。

 

なにかを要求している

また、飼い主に何かを要求する時も喉を鳴らすようで、この要求する際の鳴らし方は、少し高い周波数の音を含んでいるようです。

 

それが相手に緊張感を与えるようで、普通の喉の鳴らし方に比べると、要求に従わざる得ない感覚を相手に抱かせます。

 

私の飼い猫が朝早く、喉を鳴らしながら飼い主を起こしたのも、やはり餌を要求していたのだとわかりました。

 

癒したい&癒されたい

もう一つ、興味深いのが治癒効果でした。

 

2003年、カリフォルニア大学デービス校の研究チームは、猫のゴロゴロと鳴く約25ヘルツの一定した音には、骨の新陳代謝を活性化させている可能性があることに注目しました。

 

自身を癒すために、弱ったときや、死期が近い時などに喉を鳴らすことがあるようです。

 

 

また、その治癒効果は発信源である猫自身だけではなく、周囲の猫にも影響を与えるようで、弱った仲間の猫を慰める時にも喉を鳴らすことがあるようです。

 

その音の癒し効果は、運動不足による骨密度低下に悩まされる宇宙飛行士に為の応用などが考えられています。

 

人類にこれほど長く、そして広く猫が愛されている理由の一つには、そういった治癒効果、リラックス効果が含まれるゴロゴロ音にあることがわかりました。

猫が喉を鳴らして飼い主を起こしにきたらどう対応すべき?

猛烈にゴロゴロと喉を鳴らすのは、要求のゴロゴロ音であることがわかったので、それまで以上に、猫の要求に真摯に応えることにしました。

 

飼っていたその猫は、大抵は一番面倒をよく見ている母を最初に起こしに行くのですが、母が起きない場合は、次に私にその要求をぶつけてきました。

 

知識がなかった頃は、ただ何か機嫌がいいだけだと思って相手にせず、自分の睡眠を優先したことが数回ありました。

 

しかし、それが彼からの要求であるとわかった後は、たとえ肌寒い冬の朝だろうが、どれだけ眠かろうが、とりあえず起き上って、猫に餌を用意することにしました。

 

そうすることによって、次第に母ではなく、私を一番に起こしに来ることが増えてきて、飼い猫に気に入られてきたことをひしひしと感じ、幸福な気持ちになりました。

 

動物の気持ちを考えることは、自分の幸福にもつながることがわかった体験でした。

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