我が家の猫は小さいころ、とにかく興味のあるものには飛びかかったり追い掛け回したりする、好奇心旺盛な子でした。

私が振る猫じゃらしに、飽きもせずじゃれつく我が愛猫。

私が疲れ果てて「もう終わりぃ〜」とヘタレて猫じゃらしを放り投げても、それに飛びついて「遊んで」と持ってきたりと、とにかく遊ぶのが大好きな猫でした。

ですがその猫も大きくなるにつれ、しだいに性格が穏やかで落ち着きのある大人の猫になりました。

私のそばに寄ると、私に背中を向けるようになったのもそのころからです。

初めのうちは気にしていませんでした。

「背中をなでて欲しいのかな？」くらいにしか思わず、猫もなでてやると気持ち良さそうに喉を鳴らしたりいつもと変わりません。

ですが、必ずと言っていいほど私に背中を向けてくる。まるでそっぽを向かれているような気がしてきて、心配になりました。

「もしかして、嫌われちゃったの？！」

参考動画：【はち】背を向ける猫【ちよ】

あまりにも毎回そっぽを向かれすぎて不安になった私は、インターネットで猫が飼い主に背中を向けるのはなぜなのかを調べることに。

嫌われたサインならどうしようかと、ドキドキしながら検索しました。万が一嫌われたサインなら、ほかにも私と同じように愛猫に背中を向けられてしまった飼い主さんたちはそのあと、どう猫と接しているのか。

どうしたらまた猫の気持ちを取り戻せるのか、アドバイスや解決策はあるのかと、必死。（今思い返すと、いろいろ恥ずかしい…）

ですが、調べた結果はまったく逆の意味だったのです。

猫が飼い主に背中を向ける意味とは、「信頼の証」でした。

それも絶大の信頼の証という、飼い主みょうりにつきる結果に思わずニンマリ（←この顔に嫌われたら台無しという）。

猫は基本的に、警戒してる相手には背中どころか姿も見せないということでした。

危険だなと思った相手からは、すぐに逃げて近づくこともないそうです。

飼い主のそばに寄り、なおかつ背中を向けるときの猫は安心している状態。

この人は自分を襲わない。「飼い主を信頼しているよ」という愛情表現の現れでした。

ちなみに、なでてほしいという合図のときもあるらしく、今まで逃げずになでさせてくれた理由も分かりました。

そのほか、まれに飼い主より自分のほうが立場が上と思っている猫が、周囲に目を光らせ飼い主を守っているという場合もあるとか。

あれ、もしかしてこれが一番しっくりくる？

飼い主より立場が上というところが、とくに…。

嬉しい検索結果を読んだおかげで、飼い主の私は喜ぶ以上にホクホク幸せになりました。

小さな時から愛猫と一緒にたくさん遊んで、しっかりスキンシップをとってきた証。

とても大切にしたいです。

ただ、いくら背中を向けられることに喜んでも、浮かれた飼い主がその可愛い背中に思わず飛びついたりしないように、自制心。

猫が驚いてしまったら可哀想です。

野生では背中を向けることはとても危険な行為。

だから心を許してもらっている飼い主は、できるだけ飼い猫が心地よく過ごせるように意識したいものです。

なでられることが好きな猫なら、優しく背中をなでてあげましょう。

しっぽの付け根をなでてもらうのが好きな子には、優しくしっぽの付け根をなでなで。

しっぽの付け根は猫の敏感な部分ですから、触られるのを嫌がる子もいますのでご注意ください。

普段とは違う猫の仕草や行為に飼い主は動じず、気になったものは調べるなどして、これからも猫とのより良い関係を保ちたいものです。

そして愛猫からの愛情を、たっぷりと受け取りましょう。

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