仕事や買い物などの外出で準備をし、あと少しで出ようかなという頃に、それまで私に見向きもしなかった飼い猫が突然近寄ってきて少しそわそわし始めました。

周りを歩き回ったり、高いところに上ったり、にゃーにゃーと話しかけてきたり。

そしていざ出発だという直前に、私の目の前でごろんと寝転がって横になりおなかを見せた状態でじーっと見つめてきたのです。

その日は時間が無いながらもかわいいので少し撫でてから外出しました。

たまたまその仕草をしたのかと思いきや、それ以降頻繁にやるようになりました。

私の座っている机の上で転がったり、開けられないくらい扉にぴったりくっついて転がったり、時には床でのたうちながら見つめてくることもあります。

私はこの『猫が飼い主の外出直前に目の前で転がるしぐさ』の意味について調べてみることにしました。

参考動画：出かける飼い主を全力で阻止する猫

おなかを見せる＝服従のサインというのが私の勝手なイメージとしてあったのですが、猫の場合はどうなのでしょう？

まず、そもそも猫がおなかを見せること自体にはどのような意味があるのかを調べました。

猫がおなかを見せるのは、飼い主に対して安心感や信頼感を持っている証拠であり、なにかしてほしいことがあるときにもおなかを見せることがあるようです。

母猫のもとで育つ子猫は、ご飯が欲しい時や遊んでほしい時、甘えたい時なんかにこの仕草をするようです。

私は飼い猫が子猫の時に保護してからずっと一緒に暮らしています。

ということは、飼い猫は飼い主である私のことを母親のように思ってくれているということになると思います。

続いて、『外出前に』というところですが、猫には分離不安というものがあるそうです。

分離不安とは、飼い主が家からいなくなって猫１匹になったときに、不安や寂しさからいつもとは違う行動をとってしまうことで、もともとは犬によくあるものだったそうですが、猫の完全室内飼いや、１匹飼いなどが増えたことから猫の分離不安が増えてきたそうです。

分離不安になりやすい猫の特徴を見てみると、

• 母猫から生後3か月以内に離された猫
• 兄弟猫と遊ぶ時間が少なかった猫
• 1匹飼い
• 家の中で後をついてくる
• 一緒のベッドで寝る
• 普段からよく鳴く

当てはまるだけでもこれだけ。

次に症状はというと、

• 飼い主が外に出る準備をしだすと猫が落ち着かなくなる

当てはまるのは以上ですが、ひどくなると脱毛や嘔吐、破壊行動や食欲・体重の低下などがみられるそうです。

調べていて思い出しましたが、私が外出しても誰かが家に残っているときはいつもより素っ気ない態度な気がします。

つまり飼い猫は、家に１匹になる状態が寂しい、または不安で、構ってもらおうとしているということが分かりました。

飼い猫が軽度の分離不安なんじゃないかということが分かりました。

分離不安を治すには、過度な接触を控えたり後をついてくるのをやめさせたりと、自立する機会を与えることが必要なのだそうです。

私がこのことに過剰な反応をする必要はないと思うので、また外出前に寝転がってきたらこれまで通り撫でて可愛がっていこうと思いますし、構ってほしそうなときは望み通りにしてあげたいと思います。

ただ、普段飼い猫が寝ていたり、一人で日向ぼっこをしているときに、ついつい構いたくなってちょっかいを出してしまうことが多々あるので、こちらからの過度なスキンシップは控えめにして、これからも適度な距離感を保ちつつ、飼い猫と仲良くしていきたいと思います。

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