私がウズラを飼いはじめたのは19歳の頃でした。

かつて実験好きだった私は手作りの孵卵器を作り、ウズラを孵す実験をしました。

湿度を50%に維持し温度は38度、転卵機までは作れなかったので手動で転卵をし、6羽のヒナを孵しました。

そうして孵ったウズラたちはは人を親と思い人に慣れていたので安心しきって横に寝転んでくるくらいでした。

1羽だけ視力が弱く、エサを上手く食べられないため成長が送れた個体がいましたが、人工的に挿し餌をすることですぐに他の個体を追い抜くスピードで成長しました。

そのウズラ達が大人になり、雌雄の判別ができるようになった頃です。

ウズラのメスはほとんど鳴かないのですがオスは様々な声を発します。

初めて飼育したウズラだったのではじめのうちはどの鳴き声も意味がわかりませんでした。

そこでウズラが大人になったときに出す鳴き声にどんな意味があるのか調べてみました。

参考動画：うずらがけたたましく鳴いてくる。

まず一番めだつ大声でゴッケッチョーと鳴く声は、ニワトリのコケコッコーと同じように思っていました。

しかしいろいろなサイトを見て調べてみると、ウズラの場合は朝の決まった時間に鳴くわけではなく、仲間を呼ぶときの呼び鳴きというものでした。

しかし、エサがなくなったり水をこぼしたときにもゴッケッチョーと鳴くようで、飼い主を呼ぶ時にも使うようでした。

そういった所からみるとウズラも人間も関係なく何かを主張したり、呼び出したいときに鳴く声がこのゴッケッチョーという声だと思います。

他には虫や魚など普段与えない特別なエサを与えるとクックックックッと鳴くのが気になりました。

ネットで調べてみると喜んでいる鳴き声だというはなしが多いですが、どうもそうは思えませんでした。

何故ならクックックックッと鳴いている間はエサをくわえたり落としたりを意図的に繰り返していました。

そのエサが落ちている間にメスたちがそのエサを食べてしまうのですが、オスはそれをみて満足そうでした。

つまりクックックックッという鳴き声はエサをもらって喜んでいる訳ではなく、良い物を見つけたぞーという風にメスにエサを分け与える時の鳴き声なのだと思います。

ウズラを群れで飼っている場合どんなにヒナのときになついていても大人になると人間から逃げるようになるのですが、あるときメスがカラカラカラカラと鳴き出すことがありました。

そのあとすぐにジャンプしてどこかに飛んで行くのですが、その意味はどこのサイトにも載ってはいませんでした。

観察してみるとその数日後に卵を産むのでおそらくは警戒して威嚇している声なのかもしれません。

ヒナのウチはニワトリのヒヨコと同様にピーピーチュピチュピ言っているだけのウズラですが、大きくなると様々な声を発します。

1羽で飼っていてもそれは同様で、1羽飼いのオスは頻繁にゴッケッチョーと大声で鳴くため非常にうるさいです。

しかし、人間になついている個体は小屋から出たい時とエサや水がなくなったりして不満があるときにしか鳴かないので、キチンと可愛がってやれば大丈夫です。

私も今現在3代目のオスウズラが1羽いるのですが、3代目ともなるとウズラ熱は下がりはじめはあまり可愛がっていませんでした。

なのでうるさかったのですが可愛がるようにしたら静かになりました。

ウズラも人間と同じく命がある生き物で、喜怒哀楽がある生物は鳥類と哺乳類だけだと言われているようです。

なので彼の一生が素晴らしいものになるように誠実にキチンと可愛がってやろうと思っています。

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