インコが飼い主の唇をつつく意味は?
ウロコインコは中型インコなので、大型のオウムやインコに比べるとクチバシも小さいです。
それでも噛まれると流血は避けられないくらい力が強いので、噛まれそうなシチュエーションは極力避けていました。
とてもよく懐いている鳥なので、ケージの外にいるときにはたいがい飼い主である私の肩の上に座っています。
あるとき愛鳥がしきりと私の顔を覗き込むようにして顔の近くに自分の顔を寄せてきたので、何かと思うとチョンチョンと唇をつつくような仕草を始めたのです。
うっかり噛まれるとどんなケガになるかわからないので、すぐに自分の顔を避けました。
ところがしつこく寄ってきてさらに私の口をめがけて追いかけてくるのです。
払いのけることもできますが、あまり強く払ってケガをさせてもいけないし唇を噛まれることも避けたいと思いました。
それでせっかく機嫌よくしている愛鳥を肩から強制的に下ろすことになってしまったのです。
当然、愛鳥の機嫌は悪くなり今度は怒って本気で噛みつこうとするようなこともありました。
何回かそういうことがあって、「もしかしてこのコは何かして欲しいのかな」と考えるようになったのです。
「インコが攻撃の意思以外を持って飼い主の顔(唇)をめがけてくる意味とその行動で飼い主に伝えたいこと」を調べてみました。
参考動画:インコのぴーちゃん 唇を甘噛みする
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インコが飼い主の唇をつつく意味
「飼い主の唇をめがけて寄ってくる」、私の愛鳥はよくこの仕草をします。
一番多いのはケージから出して遊んであげる「放鳥」の時で、だいたいケージから出て2時間後ぐらい、飼い主の肩の上で休んでいるときにすることが多いのです。
あるいは飼い主自身がちょっとおやつをつまんだりお茶を飲んだりしているときに始めることもあります。
最初は「自分と遊んでいるのに他のことを始めたりして自分に対する飼い主の注意が不足している」ことが不満なのかと思いました。
ところがネットで調べてみると「ヒナが親鳥に対して餌を早く出してくれるように促すために親の顔やクチバシをつつく」という行為をすることがあるのがわかりました。
見つけた記事は「インコ」ということになっていましたが、ウロコインコも「インコの仲間」です。
私の愛鳥はブリーダーさんから自分で餌を食べられる状態になってから譲ってもらったので、私がヒナに差し餌をして育てたということはありません。
これまでは自分もおやつが欲しいときには飼い主自身が手に持っている食べ物やカップをめがけて飛んでくるというのが普通でした。
それでも生後1年のまだ完全に大人になっていない状態から一緒に暮らし始めた私のことをある意味「親鳥」と見なす状況もあるというのは当然かもしれません。
そう考えると「幼いころから自分の世話をしてくれる存在」の私は愛鳥にとってパートナーであり、母鳥であるということがあるのだと思います。
愛鳥が私の「唇(クチバシ)」をつつく行為は「僕にもちょうだい」の合図なのだ、と思い至りました。
インコが飼い主の唇をつつくときはどう対応すべき?
愛鳥が私の唇を覗き込んでつつく仕草を始めたら「おやつの時間」の合図、として行動するようにしました。
バードブレットや茹でた野菜・ナッツ類など彼専用のおやつを用意しておいて、「唇をつつく・おやつを用意してあげる」というようにしたのです。
愛鳥は当然喜んで食べます。
同時に「怒って攻撃しようとしてくる」という騒動はすっかりしなくなりました。
鳥類はとても頭のいい生き物だということが最近の研究でずいぶんとよく知られるようになりました。
ある種のオウムやインコが飼い主の行動に合わせた挨拶や言葉を発することがあることも話題になっています。
そのことからもわかるように「飼い鳥は飼い主(群れの仲間)とコミュニケーションを持ちたい」のだと思います。
愛鳥はよりいっそう「人間大好き」になったようにみえます。
私が彼の「唇をつつく」ことによる「何かおやつをちょうだい」という意思伝達に正しく応えることができたからでしょう。
いろいろ考えて「相手(愛鳥)」が何をしたいのか考えて反応してやるとよりいっそうコミュニケーションが図りやすくなるということを実感しました。
これからも愛鳥の細かい仕草に注意を払って「彼の言葉」でのコミュニケーションを学んでいきたいと思います。
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