インコがケージの中で仰向けにひっくり返る意味は?
愛鳥をケージから出してあげるのは午後、と決まっています。
ある日曜日の朝、いつものように朝食後家族と団らんしていると突然夫が「あれ、インコがおかしい」と騒ぎ始めました。
ふと見ると、愛鳥がケージの底で仰向けにひっくり返っています。
ケガをしたか・何かの病気かと慌ててそばに行くとすくっと起き上がってそばに寄ってきました。
ケージから出して足や羽の様子を確認してもどこもおかしくありません。
むしろ愛鳥自身は元気いっぱい、「さあ、遊ぼう」とばかりに嬉しそうに動き回り始めました。
その日以来、気を付けて見ているとよく「ケージの底で仰向けにひっくり返る」をしているのです。
そのままの姿勢で自分の足の爪を噛んだりしていることもあれば、何かを考えるかのようにじっと天井を見つめていたりするのでした。
「今まで何も異常な様子を見せなかったインコが突然ケージの底で仰向けにひっくり返った状態になっていることが多くなった」のです。
参考動画:ひっくり返るズグロシロハラインコ
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インコがケージの中で仰向けにひっくり返る意味
ウロコインコは野生の状態では木のウロの仲に巣を作って生活しているそうです。
巣の中で「仰向けにひっくり返って遊ぶ」「寝る」という性質はもともと持っているとされています。
鳥が仰向けにひっくり返る、というのは今まで考えてもみませんでした。
でも「コニュア」と呼ばれるウロコインコなど中型インコ類では自然な動作だということがわかりました。
仰向けにひっくり返るということは中型インコ類にとって身の危険を感じていないリラックスした状態で当たり前の動作ということでした。
調べた結果、仰向けにひっくり返ることはウロコインコにとっても普通のことだということはわかりました。
健康に異常があるという理由ではない、ということがわかってまずは一安心です。
でも我が愛鳥がその仕草をしている状況は少し違うようにも思います。
そこでもう少し気を付けて様子をみることにしました。
その結果、「愛鳥は自分以外の家族みんなが楽しそうにおしゃべりしているときに必ずひっくり返る」ということに気が付いたのです。
これまでは大きな声で鳴いたりして自分に注目を集めようとすることが多かったのですが、その頻度が減ったかわりにひっくり返る仕草が多くなったように思います。
ひっくり返っているのを見つけたら気が付いた人がすぐにそばに行って異常がないか確認することししていました。
考えてみると、愛鳥は「ちょっと遊んでいてひっくり返ったらすぐにみんなが構ってくれた」という経験をもとにこの行為を繰り返す結果になったのでした。
ウロコインコはもともと一緒に暮らしている人間(仲間)の様子をよく観察する頭のいい鳥です。
「ひっくり返ったら必ず誰か来て遊んでくれる」ということを学習したのだと思います。
インコ目線では大声の呼び鳴きにはそこまでの効果はありませんでした。
せいぜい声を掛けられたりちょっとそばに来て頭を掻いてもらえるくらいです。
ところがひっくり返っていると、気が付いた人間が必ずケージから出してあれこれ「構ってくれる」わけです。
これは大きな声で鳴き続けるよりもずっと効果的で望む結果が得られる行動だ、ということが分かったというわけなのでしょう。
インコがケージの中で仰向けにひっくり返るときはどう対応すべき?
調べた結果健康に異常があるわけではないということがわかりましたが、愛鳥が「仰向けにひっくり返る」のは違う意味がありました。
甘えん坊のインコなので、遊びたい・退屈しているということを示すためにしていたことなのです。
愛鳥が望むように一日中構ってあげることはできませんが、とにかくケージの中でも退屈しないような対策を考えることにしました。
具体的には好きなおやつをいれたパズルケースなどを設置して「パズルを解いたら美味しいおやつが食べられる」などの遊びを工夫することにしたのです。
パズルも数種類用意して週替わりで設置するなど飽きさせないようにしています。
今まで与えたことのない「おやつ」などの導入も検討中です。
また、窓の外が見られる場所にケージを動かしてやったりして退屈させない工夫を考えています。
現在一羽での飼育ということもあり、将来的には相性のいい鳥仲間のお迎えも検討しようということになりました。
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